2015年6月28日(日)
戦争法案反対シールズ宣伝
“私たちなら止められる”
27日、SEALDs(シールズ)(自由と民主主義のための学生緊急行動)が東京・渋谷ハチ公前でおこなったアピール街宣。若者たちがマイクを握って、「戦争法案反対」の思いをスピーチしました。「犠牲者が出てからでは遅い。声を上げるのは今です。私たちの行動を安倍首相に見せつけましょう。私たちは止められる」と訴えました。それぞれの訴えを紹介します。
首相を置いて前に進む 大学4年生の男性
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みなさん知っていますか。日本は世界でトップレベルの先進大国であるのに、1日に100人近くが自殺している。高校、大学の学費は上がっていて、学費のために昼夜必死でバイト。労働者は派遣労働で搾取をされている。
この国は国民をなめています。私たち一人ひとりの生活など、初めからどうでもいいのです。普遍的な人間の尊厳を踏みにじっているのです。
そして、「国民を守るため」といって戦争法案を通そうとしています。どうして信じられますか。もうウソをつくのはやめてください。
つい100年前まで選挙権は常識ではありませんでした。権利を獲得するため、先人たちは血を流しました。そして、言葉を、理想を、命をかけて未来に届けてくれた。
私たちも、自分の意見を発して未来にタイムカプセルを埋めなければいけません。
安倍首相。あなたたちのやっていることはわれわれ人類への、先人への侮辱です。私たちは、あなたを置いて前へ進みます。人間の社会は進歩するのです。近いうちに歴史が証明するでしょう。
反対意思伝える行動を 23歳の女性
3年前、アフガニスタンの子どもと出会い、数カ月をともにしました。国内では治療を受けられません。ケガや病は確実に彼らの可能性を奪っています。これこそが報復戦争の結果で現実です。
私は、こういう現実を見たからこそ、「戦争はなくせる」という理想をかかげつづけたいのです。その一歩を日本は踏み出せると信じています。
もし1人目の日本人犠牲者が出たら、憎悪が拡大していくのはあっという間でしょう。
犠牲者が出てからでは遅い。声を上げるのはいまです。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で「いいね!」が増えても、安倍さんに危機感を持たせることはできないでしょう。国会前に集まってください。デモで一緒に歩いてください。
想像力の乏しい首相には実態で、反対の姿勢を見せなくては私たちの意思は伝わりません。私たちなら止められる。止めるんです。
未来のためにたたかう 大学4年生の女性
先週の金曜日、毎週行われている抗議行動の様子がテレビで報道されました。それに対して、インターネット上で罵(ば)詈(り)雑言を投げかける人たちを尻目に、私は、今日ここに立つことに決めました。私は本気だからです。
私や私の仲間がこの場所にこうやって立つことでどれだけのリスクをしょっているか、想像に難くないはずです。それでも、私がしょいこむリスクよりも、現政権に身を委ねた結果訪れる未来のほうがよっぽど恐ろしく思えるのです。もう人ごとではありません。全ての国民が当事者です。想像力を捨て、目先の利益にとらわれ、独裁的な指導者に首をつながれた、そんな奴隷になりたいですか。
私は今、自分が持つ全ての可能性にかけて、この法案と、そして安倍政権を権力の座から引きずりおろします。
そうすることでしか、受け入れるにふさわしい未来がやってこないからです。1%でも可能性が残っているのなら、私は声をあげることをやめません。