2015年7月9日(木)
首相また たとえ話
不良とけんか
世界でも無法な国は?
安倍晋三首相は7日、前日に続き自民党のネット番組「カフェスタ特番」に出演し、米国の戦争に協力し海外で武力行使することを可能とする危険な「戦争法案」を正当化する発言を繰り返しました。
首相は、「『安倍は生意気なやつだから今度殴ってやる』という不良がいる」「たとえば私の友だちのアソウさんという人が『おれはケンカが強いから一緒に帰って守ってやるよ』といって一緒に帰ってくれて、そこに3人ぐらいの不良が出てきて、いきなり私の前にいるアソウさんをまず殴りかかった。私とアソウさんと一緒に対応する、私もアソウさんをまず守る。これはまさに、今度の平和安全法制(戦争法案)において私たちができる」ことだなどの例え話を持ち出しました。
しかし、アメリカが起こしたイラク戦争など国際法違反の先制攻撃戦争に協力したり、「理解」を示してきたのが日本政府です。戦争法案が成立すれば、日本は米国の無法な戦争に加勢し、「不良」の仲間入りをすることになりかねません。
首相の説明は、集団的自衛権を理由に、「ケンカが強い」米国などと協力して「対応する」=戦闘に参加することになるという自身の想定まで露呈してしまいました。
番組を中継したニコニコ動画の生中継やツイッター上では「このくらいの説明しかできないのか」「この例えの不良こそがアメリカ」などの指摘も出ています。