2015年7月15日(水)
大学人「連帯を」
戦争法案 廃案しかない
京大でシンポ
|
「安全保障関連法案に反対する学者の会」と、関西の学生でつくる「SEALDs KANSAI」(シールズ関西)は14日、京都大学(京都市左京区)で、戦争法案の廃案を求める「7・14緊急シンポジウム♯本当に止める」を開き、会場は立ち見が出る600人が参加しました。
シンポ発案者の西牟田祐二京都大学教授が開会あいさつし、安倍政権の強行採決の動きに触れ「ぎりぎりまで来ている。世代を超えた連帯を実現し、結集すれば、私たちは歴史の主体として登場できる。まだ間に合う」と強調しました。
山室信一京大教授は、法案の欠陥を詳しく報告。大学卒業後に衆院法制局で法案を作成していたとし「この法律を100時間の審議でこなすことは無理だ。私は『国会は憲法に違反することだけはできない』と言われてきた。法が沈黙するとき独裁が始まる」と述べました。
永田和宏京都産業大学教授(歌人)は自民党の言論抑圧発言を批判し、「民主主義を支える根源は言葉だ。その言葉が音を立てて崩れようとしている」と強調。「専門を超えて市民が声を上げることが大事だ」と話しました。
君島東彦立命館大学教授が司会を務めました。
シールズ関西の塩田潤さん(24)=神戸大学大学院2年=は、デモの動画などを交えながら活動を紹介。「安倍政権の行いは、立憲主義など私たちが得てきた戦後の民主的価値観を否定するものだ」と訴えました。