2015年7月16日(木)
戦争法案採決強行
市民が終日抗議行動
国会前 この子たちを守る
「絶対に廃案にする」「安倍政権の暴挙を許さない」―。過半数の国民が反対する中、政府与党が衆院安保法制特別委員会で戦争法案を強行採決した15日、国会に抗議で駆けつけた人たちや日本共産党の緊急街頭宣伝(東京・新宿駅前)に耳を傾けた通行人らは、怒りの声を上げました。
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国会正門前には午前中から、「戦争法案廃案」を訴える多くの市民が集まりました。
千葉県柏市の看護師・星野裕美さん(43)は「居ても立ってもいられずに」夫と2人の子どもと参加。「安倍さんは憲法9条を曲げて戦争しようとしている。北朝鮮のミサイルがこちらを向いているというが、それを押させようとしているのが安倍さんではないか」と話します。
子どもたちを見て、「おとながこれだけ反対して、この子たちを守ろうとしている姿を見せたい。次の世代を担う子どもたちに声を上げてもいいんだということを示したい」と語りました。
車輪に「NO WAR」「PEACE NOT WAR」と貼り付けた自転車で国会正門前に駆けつけた宮本呂江(ともえ)さん(42)=東京都豊島区=。「許せないの一言です。武力で物事を解決しようというのは成熟した民主国家ではない。民主主義は多数決ではありません」と憤りました。
夫の洋さんも「民主主義をバカにしている。国民の声も聞かず、こういう重要なことを決めるなんて愚劣でお粗末だ」と批判しました。