2015年8月7日(金)
「絶対悪の核兵器 廃絶を」
平和記念式典 広島市長が「平和宣言」
平和記念公園で開かれた広島市主催の平和記念式典には、被爆者や遺族、市民ら5万5000人(主催者発表)が参列しました。
65カ国の大使と35カ国の代表らが参列し、8時15分の原爆投下時刻に黙とうしました。
この1年間で新たに亡くなった被爆者5359人の氏名を記した名簿が奉納され、合わせて29万7684人となりました。
広島市の松井一実市長は「平和宣言」で、世界に1万5千発を超える核兵器が存在しているもとで「非人道性の極み、絶対悪である核兵器の廃絶を目指さなければなりません」と述べ、2020年までの核兵器廃絶と核兵器禁止条約の交渉開始に向けて取り組む決意を示しました。
国連の潘基文事務総長のメッセージをキム・ウォンス軍縮問題担当上級代表代行が代読。「被爆者の方々と心を一つにし、核兵器のない世界という被爆者の理想を実現していく決意を固めています」と述べました。
安倍晋三首相は、憲法や非核三原則に触れず、参列者から「戦争法案をやめろ」の声も上がりました。
市内の小学生2人が「平和への誓い」を読み上げると、大きな拍手がわきました。
日本共産党から志位和夫委員長、池内さおり、梅村さえこ、大平喜信、堀内照文、宮本徹、本村伸子の各衆院議員と吉良よし子参院議員が参列しました。