2015年8月9日(日)
TPP交渉 撤退を
紙氏「国会決議に反する」
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日本共産党の紙智子議員は4日の参院農林水産委員会で、環太平洋連携協定(TPP)閣僚会合の「大筋合意」が見送られるなか、自民党幹部から今後の「大筋合意」を前提に予算編成を進める動きがあることをとりあげ、「見切り発車もいいところだ。国会に一切報告することなく、国内対策をすすめるのはおかしい」と批判し交渉からの撤退を求めました。
林芳正農水相は「交渉は続いており、この段階で国内政策に踏み切ることはふさわしくないと申し上げている」と述べました。
閣僚会合の報道によると、コメは最低でも5万トンもの別枠輸入をアメリカ政府に譲歩し、さらに上乗せを検討。牛肉関税を引き下げ、乳製品は低関税枠を7万トン認めるというものですが、農業関係者から「到底納得できるものではない」と怒りの声があがっています。紙氏は「国会決議に真っ向から反する譲歩に次ぐ譲歩だ」と指摘しました。