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2015年8月26日(水)

南北緊張緩和で合意

北「遺憾」表明・韓国「放送」の中断

関係改善へ早期会談も

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 【ソウル=栗原千鶴】南北軍事境界線上の板門店で韓国と北朝鮮が22日から行っていた高官会談は25日未明に終了し、両国は6項目にわたる合意内容を盛り込んだ「共同報道文」を発表しました。北朝鮮が埋めたとされる地雷で韓国軍2人が重傷を負った事件について、北朝鮮側は遺憾を表明。これを受け韓国側は、北朝鮮に向けて行っていた政治宣伝放送の中断を約束しました。

 合意に基づき、韓国側は25日正午に政治宣伝放送を中断。北朝鮮側も「準戦時状態」を解除しました。両国政府の話し合いの努力で、事態は収束の方向に向かっています。

 報道文は、会談に出席していた韓国の金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長がソウル市内で開いた記者会見で公表しました。北朝鮮側も、ほぼ同時刻に朝鮮中央通信を通じて伝えました。

 合意内容には、南北関係改善に向けた当局者の早期会談の実現や、北朝鮮の軍事的緊張状態の解消、多様な民間交流や、秋夕(中秋節、今年は9月27日)を機に離散家族再会事業を実施することも盛り込まれました。

 記者会見で金氏は「地雷爆発事件に関連し、立場の違いを埋める作業に時間がかかった。再発防止の約束を粘り強く要求した」とし、「事態を収束し、挑発行為の再発防止、南北関係発展の契機になり、非常によかった」と述べました。

 首脳会談も議論されたのかとの質問には、「いまは、話す段階ではない」と言明を避けました。


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