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2015年10月3日(土)

「文明の同盟」使命は重要

国連総長、難民排斥を批判

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 【ニューヨーク=島田峰隆】国連文明の同盟(UNAOC)に参加する国や国際機関の閣僚級会合が1日、ニューヨークの国連本部で開かれました。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、急増する難民や移民を排斥する動きが一部で見られることを懸念し、「文明の同盟の使命はかつてなく重要だ」と述べました。

 潘氏は、欧州に殺到している難民や移民に対して、宗教的な違いを超えた人道主義的な対応がある一方で、「あまりにも多くの団体や、指導者の間にさえも外国人排斥が強まっている」と批判。文明の同盟が、過激主義思想から若者を守るために努力していることを歓迎しました。

 また9月に国連の首脳会合が採択した持続可能な開発目標は「平和で社会的排除のない世界に向けて諸国民間の相互尊重を促す点で文明の同盟の使命とぴったり重なる」と強調しました。

 国連総会の一般討論でも、紛争やテロをなくすために「寛容、平和の文化、平和な世界を促す不可欠の方法として、文化や文明間の対話の場をつくろう」(モザンビーク)などの提案が出ています。


 国連文明の同盟 スペインとトルコの提唱に基づいて、2005年に国連の事業として発足しました。現在は118カ国(パレスチナを含む)と26の国際・地域機構、団体が参加しています。01年の米同時多発テロを受けて欧米社会とイスラム社会を対立させて捉える見方が広がる中、文明間の対話を通じて平和を実現することを目指しています。


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