2015年10月9日(金)
“暴走継続内閣”は退陣
BSフジ番組 穀田国対委員長が主張
日本共産党の穀田恵二国対委員長は7日夜、BSフジ「プライムニュース」に出演し、同日発足した第3次安倍改造内閣について自民、民主の国会議員らと討論し、“暴走継続内閣”の退陣を強く要求しました。
穀田氏は安倍改造内閣をめぐりまず必要なのは、国民の8割が説明不足だったと表明し、首相自身も認めながら強行成立させた戦争法とはなんだったかの議論であり、まだまだ論戦の課題があると力説しました。
そのうえで改造内閣の布陣について、戦争法を担当した中谷元・防衛相や岸田文雄外相が留任し、さらに沖縄米軍新基地建設を推進する菅義偉官房長官、環太平洋連携協定(TPP)交渉役である甘利明経済再生担当相、消費税増税の旗を振る麻生太郎財務相らもとどまったことを指摘。「これは暴走をさらに続けていく内閣であり、民意無視の第2ステージ内閣だ」と強調し、すみやかな臨時国会の開催を求めました。
番組では5日に「大筋合意」したTPP問題もテーマとなり、穀田氏はズバリ、「TPP交渉からの撤退と調印の中止を求める」と表明しました。
穀田氏はTPPの重大な問題点として、(1)コメや酪農製品の輸入拡大、牛肉・豚肉の関税大幅引き下げなど、日本政府が譲歩に譲歩を重ねたこと、(2)農業以外にも雇用、医療、知的財産など幅広い分野で米に従属するものであること、(3)自民党がTPP反対の公約を公然と投げ捨てたこと、(4)自民党自身が賛成した国会決議に反して、交渉の中身をいっさい国民と国会に明らかにしていないことを挙げました。
最後に安倍改造内閣に何を求めるかと問われた穀田氏は、「退陣」と書いたフリップを提示。安倍政権打倒、「国民連合政府」樹立に向けた野党の結集と選挙協力をすすめる立場を表明しました。