2015年10月16日(金)
事実と違う記録に抗議
参院安保特 公述3氏が会見
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参院安保法制特別委員会の公聴会で意見陳述した公述人3氏が15日に記者会見し、戦争法採決を強行した9月17日の同委員会の会議録について、「聴取不能」としながらも同法の「可決」を書き加え、同委員会で報告されなかった地方公聴会(同16日)の記録を末尾に添付したことについて抗議しました。
会見したのは、横浜市地方公聴会(9月16日)で公述人をつとめた広渡清吾前日本学術会議会長、水上貴央弁護士と、中央公聴会(同15日)に出席した奥田愛基氏(SEALDs)です。
水上氏は、公述内容が委員会で共有もされずに採決を強行したことは「実質的な公述機会を奪ったことに他ならない」と批判。「公聴会は採決の参考にするためにやるものだが、速記録だけ付ければ良いとなると公聴会自体の意味がなくなる。これはまさに参院における重大な汚点」と述べ、今回の措置を撤回するよう求めました。
広渡氏は、「強行採決の様子を国民は(テレビ中継で)見ていた。事実と違うことが議事録に記録されており、ねつ造だ」と指摘。「聴取不能で採決ができない状況にあったという事実が確認できる議事録にすべきだ」と主張しました。
奥田氏は「この国の立憲主義や議会の運営のありかた、民主主義のあり方が壊れてきているのではと感じる」と表明。「正当性がないこの法律を認めるわけにはいかない」と、今後も活動を続けていく決意を語りました。