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2015年10月18日(日)

衝突回避へ合同訓練提案

中国国防相がASEANに

北京で非公式会議

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 【北京=小林拓也】中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の国防相による初の非公式会議が16日、北京で開かれました。中国側は南シナ海での領有権争いを念頭に、海上で偶発的衝突を避けるための合同訓練を来年実施することなどを提案。中国・ASEAN国防相会議を定例化する必要性を強調しました。中国メディアによると、ASEAN側は提案に前向きな反応を示したといいます。


 中国の常万全国防相は、安全保障メカニズムの建設や対話と協力の継続、衝突の危険などを共同でコントロールすることなどを提案。その上で、来年中に南シナ海で、偶発的衝突回避のための合同訓練と、海上救援の合同演習を行うことを呼びかけました。

 常氏は、インドネシアの首都ジャカルタにあるASEAN事務局に中国の安全保障連絡官を常駐させることも提案しました。

 また、テロや海賊対策での実務的協力の強化を提起。国防分野での対話と協力を通じて、「緊密な中国・ASEAN運命共同体の構築に貢献する」と強調しました。

 一方で常氏は、名指しは避けながら「域外の勢力を引き込んで緊張を高めている」国があると批判しました。中国が南シナ海で造成している人工島をめぐり、米国は「中国の主権を認めない」として、米軍の艦船や航空機を領海の範囲に相当する12カイリ以内に送り込む計画を準備中。ASEAN加盟国のうちフィリピンが米国の動きを支持しています。

 中国メディアによると、今年のASEAN議長国マレーシアのヒシャムディン国防相は、「テロや災害、事故など各国は共同の課題に直面している。ASEANと中国は安全保障分野で実務的協力を積極的に展開し、共に地域の安全と安定を守らなければならない」と述べました。


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