2015年12月9日(水)
香典支出問題
“高木復興相は被災地のため辞任を”
“記載ミス”といいながら合法釈明は不自然
衆院復興特別委 高橋氏が追及
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は8日、衆院東日本大震災復興特別委員会の閉会中審査で、高木毅復興相の香典支出など一連の問題について質問し、「政治資金問題で立ち往生していて(復興が)前に進まない。まず自ら身を引くことが被災地のためだ」として辞任を求めました。
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高木氏は、これまでに自らが代表を務める資金管理団体などの政治資金収支報告書に、公職選挙法で禁じられている選挙区内での香典の支出を記載していたことが判明。7日には新たな香典支出の事実を記者会見で公表し、「事務所の関係者が違法性の認識なく出していた。私はマスコミの指摘で初めて知った」などと説明しました。
公選法は政治家本人が葬儀の日までに訪問して香典を渡す場合は罰則の対象にならないとしています。高木氏は高橋議員の質問に対し、一部の香典支出について「自分で行ける場合は葬儀の日までに私費を持って香典を出している」と釈明しました。
高橋議員は「『事務所がやったことで自分は知らなかった』と言いながら、私費での香典については記載ミスのみですべて合法というようにつじつまが合っている。むしろ不自然だ」と指摘しました。
高木氏の選挙区内の葬儀関係者がメディアに「本人は来ていない」などと証言しています。高橋議員は「事実関係を明らかにする必要がある」「安倍首相の任命責任そのものも問われている」と強調しました。