「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年12月10日(木)

国会決議違反明らか

紙議員 TPP撤退求める

参院農水委

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)質問する紙智子議員=9日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は9日の参院農水委員会で、環太平洋連携協定(TPP)「大筋合意」について自民党の公約や国会決議に違反するものだと追及し、TPPからの撤退を強く求めました。

 国会では、この間、TPPとともに日豪経済連携協定(EPA)でも、日本の農産物の重要品目を関税削減の対象から「除外又は再協議」するよう求める決議をあげています。

 紙氏は、森山裕農水相が昨年4月合意した日豪EPAについて「決議は守れなかった」と発言していたことを指摘。「TPPでも国会決議は守れなかったと率直に認めるべきだ」と迫りました。

 森山農水相は「政府の立場ではいえない。記憶はない」と開き直りました。

 紙氏は、日豪EPAでは牛肉の関税率(38・5%)を、冷蔵肉は15年後に23・5%、冷凍肉は18年後に19・5%に削減するのに対し、TPP「大筋合意」では16年目に最終税率を9%に削減するなど、関税の削減幅がさらに大きくなっていることを強調。自民党の議員連盟も、日豪EPAの牛肉関税率を「ぎりぎりの超えられない一線、レッドライン」とする決議を上げていたことを示し、「TPP大筋合意では『レッドライン』を破った」と迫りました。

 森山農水相は「『レッドライン』を越えたかどうかの判断は、それぞれがするもの」と答えました。

 紙氏は「国民に対する裏切りだ」と森山農水相の態度を批判。日本が批准しなければTPPは発効しないと述べ、農業経営を守り、地域経済を支えるためTPPからの撤退を求めました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって