2015年12月12日(土)
危険高める安保法制
明大と専大が共同で講演会
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安保法制について考える明治大学と専修大学の共同講演会が11日、神奈川県川崎市の明治大学生田キャンパスで行われ、研究者、学生、市民など約125人が参加しました。
明治大学の山田朗教授(同大学平和教育登戸研究所資料館館長)は、陸軍の登戸研究所の歴史から安保法制について解説しました。登戸研究所は日中戦争が始まった1937年にスパイ活動などを目的に設置され、電波兵器や風船爆弾、対人毒物、偽札などが製造されたことを説明し、「戦争は加害者の人間性も破壊し、人体実験をしても何も感じなくなっていった」と述べました。
現在の日本で戦争のための兵器開発や法制度などが準備されつつあり、自衛隊の他国への進攻能力が高まっていると指摘。安倍政権の安保法制が集団的自衛権の行使を可能にしたことで戦争への危険性が高まったと述べました。
専修大学元教授の新井勝紘さんは、自由民権運動の中でつくられた「五日市憲法」などの民衆憲法に日本国憲法の源流があると解説しました。