2015年12月12日(土)
酪農家へ所得補填を
参院委 紙氏が強く要求
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日本共産党の紙智子議員は9日の参院農水委員会で、生産基盤の崩壊が危惧されている酪農・畜産経営を打開のために、生産コストと販売価格の差を補填(ほてん)する十分な仕組みをつくるよう強く求めました。
紙氏は、北海道が中心に生産している加工原料乳に対して支払われる補給金の現行算定ルールは飼料などの急騰に対応できず、実態に合わないと主張しました。一方、飲用乳向けが中心の都府県は北海道以上に農家数・頭数・生産量が減っているとして、離農を加速させないためにも「飲用乳も含め、酪農家の所得を確保する仕組みをつくる必要がある」と強調しました。
森山裕農水相は「酪農家が再生に意欲をもってもらえる乳価の決定は極めて大事だ。今の制度を検証したい」と述べました。