2015年12月30日(水)
自民党への銀行献金再開 三大銀そろう
三菱UFJ、三井住友も
みずほフィナンシャルグループ(FG)に続いて、三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループも自民党への政治献金をおこなったことが、29日までにわかりました。これで、三大メガバンクがそろって18年ぶりに再開したことになります。献金は同党の政治資金団体「国民政治協会」を経由しておこなわれます。
銀行業界は、1990年代の金融危機のなか、不良債権処理のために巨額の公的資金(税金)が投入されたことを受け、98年から献金を自粛してきました。経団連が昨年に続いて献金を呼びかけたことに応じて、全国銀行協会の会長行でもある、みずほFGがいち早く、献金再開を表明していました。
献金額は、97年の各行横並びの1848万円の水準で2000万円程度とみられています。
自民党の政治資金収支報告書(14年)によると、同党は、三菱東京UFJ銀行から31億6250万円、みずほ銀行、三井住友銀行から各20億7500万円を借金しており、自民党への献金は、「利子の減免になるのではないか」との批判の声があります。
三菱UFJは、本紙の問い合わせに「献金は実施したが、金額、あて先は開示していない」と回答。三井住友も「献金を実施したのは事実だが、金額等の詳細については答えられない」としました。