2016年1月9日(土)
「特定秘密も検査対象」
衆参議運委 会計検査官候補が表明
政府が会計検査院検査官候補として国会同意を求めている小林麻理・元早稲田大学大学院教授の所信聴取が7日、衆参両院の議院運営委員会で行われました。小林氏は秘密保護法について、「特定秘密にかかることとして情報提供されないといったことがあってはならない」と述べ、秘密指定された情報も検査対象とするとの立場を表明しました。
議院運営委員会の所信聴取では、日本共産党の塩川鉄也衆院議員、仁比聡平参院議員がそれぞれ質問。秘密保護法は、会計検査院が国の収入支出のすべてを検査すると規定した憲法90条に照らして問題だと指摘し、秘密指定された情報の取り扱いについてただしました。
小林氏は「憲法90条は財政民主主義の重要なことを定めている」と表明。「会計検査はこれまでも、特定秘密に当たるような情報を得て十分に検査をしている。そのような検査を今後もしていかなければならない」と強調しました。また、塩川氏が内閣官房報償費(官房機密費)について質問したのに対し、小林氏は「報償費についても不透明なところがないように目を光らせていきたい」と答えました。