「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年1月13日(水)

戦争と核兵器の恐怖経験し世界は結束

国連総会第1回会合から70年 記念会合

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 【ワシントン=島田峰隆】国連総会が第1回会合を開いてから70年を記念する非公式会合が11日、ニューヨークの国連本部で開かれました。リュッケトフト国連総会議長は、総会の始動は「国際社会にとって重要な前進だった」と振り返り、極貧の根絶や難民救済、過激主義対策など今日の課題に世界が結束して対応するよう呼び掛けました。

 国連総会の第1回会合は1946年1月10日、原加盟国51カ国が参加してロンドンで開かれました。20世紀に進んだ植民地体制の崩壊でアフリカ諸国などが次々と国連に加盟し、現在の総会は加盟国193カ国、世界人口の99・5%を代表しています。

 リュッケトフト氏は「戦争、破壊、大量虐殺、核兵器の使用という恐怖の時代を経験した世界は意識して結束することを決意した」「70年間、多くの機会に総会は協力の精神を示した」と指摘。総会が始動から1カ月足らずに第1号決議で「すべての核兵器および大量破壊兵器の廃絶」を目標として決めたことや、その後も世界保健機関(WHO)やユニセフ(国連児童基金)の設立を決めた歴史に触れました。

 また総会は「大国から小さな国まで諸国民の声を聞く場だ」と強調。昨年決めた2030年までの世界共通の開発目標を例に「協力の精神をさらに広げよう」と述べました。

 潘基文(パンギムン)国連事務総長は、「総会決議はその時代の差し迫った課題への世界の共通した立場を代表している」とし、貧困や飢餓、差別や不正義、戦争、自然災害などの課題があるなかで「総会はかつてなく重要だ」と語りました。


 国連総会 国際連合(国連)の主要機関の一つで、すべての加盟国(193カ国)が参加して開かれる国連の「議会」です。国連がかかわるすべての問題を討議します。各国に1票の表決権があります。総会の決議に強制力はありませんが、国際社会の意思表示として重要な意味をもちます。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって