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2016年1月16日(土)

台湾総統選 きょう投票

最大野党の優位変わらず

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 【台北=小林拓也】台湾総統選挙が16日に投開票されます。政権交代の期待を受け、最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が、与党・国民党の朱立倫主席(54)、野党・親民党の宋楚瑜主席(73)の2氏を抑えてリードしている情勢は変わらず。蔡主席がどれだけの差をつけて当選するのか、同日投票の立法院委員選(定数113)で民進党が過半数の議席を獲得できるのかが焦点になっています。

 民進党は15日夜、台北市の総統府前の大通りで大集会を開き、「勝利を迎え、台湾を輝かせよう」と呼びかけました。

 一方、国民党は、馬英九政権で中台関係が発展したことを強調し、「中台関係と台湾経済の安定のために朱主席の勝利が必要だ」と訴え。立法院委員選では現有65議席を大幅に減らすとみられ、「40議席程度に減れば、議会でのバランスが崩れる。監視の力を発揮するためにも投票してほしい」と危機感を強めています。

 立法院委員選では、新党「時代力量」が、国民党と民進党の2大政党に不信感を持つ若者らの支持を獲得しています。

 時代力量は、2014年春に中台サービス貿易協定に反対する学生や市民らが立法院を占拠した「ヒマワリ学生運動」の参加者らが昨年1月に結成。選挙区に12人、比例代表に6人を擁立していますが、比例で6人全員が当選するとの見方も出ています。

 選挙区で候補者調整するなど時代力量と協力関係にある民進党も危機感を感じ、比例では民進党に投票して立法院での過半数を実現させてほしいと呼びかけています。

 独立志向が強いとされる民進党は、中台関係について「中国側と話し合う」と強調しますが、具体的な政策を示していません。

 台湾政治に詳しい台湾大学の張麟徴名誉教授は「台湾の経済状況が悪く、政権党である国民党への不満が高まった。そのため、民進党は大きな支持を得ている。しかし、いまは選挙勝利だけが目的で、内政でも外交でも政策に具体性がない。当選後に蔡主席が何を語るのかが注目される」と述べました。


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