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2016年1月18日(月)

IAEAが核合意履行確認

欧米、イラン制裁解除

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 【パリ=島崎桂、カイロ=小玉純一】国際原子力機関(IAEA)は16日、イランが昨年7月に国連安保理常任理事国(米英仏ロ中)にドイツを加えた6カ国と合意した核開発制限措置の履行を確認したと発表しました。これを受け、米国や欧州連合(EU)は同日、核開発を理由としたイランへの経済制裁の解除を決めました。

 イランのザリフ外相は16日、ウィーンのIAEA本部内で、6カ国との調整役であるEUのモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)や米国のケリー国務長官と会談。制裁解除に向けた詰めの調整を行っていました。

 モゲリーニ氏はザリフ氏との共同会見で、制裁解除を歓迎し、「より平和な世界のため、国際社会は今回の努力を忘れてはならない」と訴えました。ケリー氏も記者会見し、「不可欠な前進だ」と述べ、制裁解除の意義を強調しました。

 イランのロウハニ大統領は17日、欧米の対イラン制裁解除について「イランと世界の関係との新たな時代が始まった」と歓迎しました。国営イラン通信が伝えました。

 今回の制裁解除に伴い、原油埋蔵量世界4位のイランは原油輸出を拡大し、制約のあった金融取引も可能となります。人口8000万人近いイランの市場に、世界の企業が参入し、交易と投資の活発化が見込まれます。


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