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2016年1月23日(土)

深まる甘利大臣疑惑

裏付け事実が次々・本人説明せず

首相の任命責任は重大

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 甘利明経済再生相と公設秘書が、千葉県の建設会社S興業側から口利きの見返りに現金を受け取った疑惑は、甘利氏の弁明にもかかわらず深まるばかりです。日本共産党の志位和夫委員長は22日、国会内で記者会見して「本人が説明責任を果たすと同時に、安倍首相の任命責任も明らかにする必要がある」と強く求めました。 (「政治とカネ」取材班)


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(写真)衆院本会議に出席した甘利明経済再生担当相(左から2人目)、安倍晋三首相(右端)ら=22日午後、国会内

 疑惑は、都市再生機構(UR)との土地トラブル解決を依頼した見返りに、S興業側から、甘利氏側に1200万円もの現金などが提供されたというものです。

 同社の総務担当、一色武氏は、甘利氏本人に大臣室(2013年11月)と地元事務所(14年2月)で、それぞれ50万円ずつ現金を手渡したと証言しています。

 その際、甘利氏はS興業とURとのトラブルについて一色氏から説明を受け、一色氏が作成した資料を大臣秘書官に渡すよう、事務所長に指示したといいます。

 これらの証言は、甘利氏本人のあっせん利得罪が疑われる重大疑惑です。

 甘利氏は、大臣室と地元事務所でS興業と面会した事実を認めています。

 21日の参院決算委員会で、日本共産党の田村智子参院議員に対し、現金の受領について「(記憶を)精査させてください」と、否定しきれませんでした。

 22日に丸川珠代環境相は、環境省の課長が甘利氏の秘書、S興業関係者と面会した事実を認めました。土地トラブルについて「(環境省側は)まず状況を確認すると答えた」といいます。

 一色氏の証言を裏付ける客観的事実が次々と明らかになる一方、甘利氏は「記憶を整理したい」とあいまいな答えに終始。疑惑は深まる一方です。

 13年分と14年分の政治資金収支報告書によると、甘利氏側へのS興業側からの献金が記載されているのは計394万円にすぎません(表参照)。一色氏の証言と、金額に大きなずれがあります。“記憶”のせいにして、あやふやにすることなど許されません。

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