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2016年1月26日(火)

自民・松村議員を告発 10年参院選・熊本選挙区

市民団体 「3500万円寄付記載なし」

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 自民党の松村祥史参院議員(熊本選挙区)が2010年の参院選で、自身が代表の自民党支部から計3500万円の寄付を受けたと県選挙管理委員会に届けたのに、支部の政治資金収支報告書には寄付の記載がないことがわかりました。

 市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)は25日までに、「3500万円の選挙資金は『出所不明』の資金によって調達されたことになる」などとして、政治資金規正法違反(不記載)の疑いで熊本地検に告発状を送付しました。

 告発状によると、松村氏は2010年参院選の「選挙運動に関する収支報告書」で、自身が代表の「自民党熊本県参院選挙区第一支部」から3回計3500万円の寄付を受けたとする記載がありました。

 一方で、同支部の収支報告書に、寄付の記載はありません。また、同支部の収入は約4700万円ですが、支出は人件費や事務所費などで4022万円となっています。告発状は「3500万円を支払うだけの原資がない」と指摘しています。

 また告発状では、同支部が熊本県内の商工会議所やバレーボールクラブなどに会費名目で寄付しているとして公選法違反(後援団体の寄付行為の禁止)で告発しています。

 告発状は「スポーツ団体は、そもそも政党支部などが加入する組織ではなく、商工会議所は政党支部が加入できる組織ではない」と指摘。「『会費』名目で政党支部や後援会の『寄付』が許されるなら、公選法が禁じた『選挙区内の者』への寄付を全て脱法的にできる」としています。

 松村議員は04年に初当選し、現在2期目。今夏の参院選で改選を迎えます。

 松村事務所は25日、本紙の取材に「本日は回答できる者が戻ってこない」と答えました。


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