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2016年2月10日(水)

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北の発射 「ミサイル」と呼ぶのは

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 北朝鮮が発射したのはロケットかミサイルか? 人工衛星と弾道ミサイルの違いは(岡山県男性)


軍事利用か、平和目的か

 ミサイルと人工衛星打ち上げ用のロケットは共通の技術を使用しています。違いは、軍事利用か平和目的かです。

 今回、北朝鮮は「地球観測衛星の打ち上げ」であり、「平和的な宇宙利用権」の行使と主張しました。しかし、打ち上げは1月6日に4度目の核実験で国際の平和と安全に脅威を与える行為に出たことに続くものでした。

 打ち上げを受けて、国連安全保障理事会が発表した報道機関向け声明は、「弾道ミサイル技術を使った北朝鮮の今回とこれまでのいかなる発射も、それを衛星打ち上げか宇宙飛行体と説明したとしても、核兵器運搬システムの開発に貢献するもの」と指摘しました。さらに、「特に核実験に続いて実施されたという流れのなかで、国際の平和と安全に対して明白な脅威が続いていることが再確認された」と述べています。こうした認識は、ロシアや中国も含めて表明されたものです。

 実際に北朝鮮はこれまで、核実験と「衛星打ち上げ」をほぼ同時期に実施してきました。今回の打ち上げ発表では、科学技術、経済とともに「国防力を発展させていくうえで画期的な事変」と誇りました。こうした表明も「核兵器の開発と不可分に結びついた軍事行動」(7日、志位委員長の談話)であることを示しており、発射されたものを「ロケット」ではなく「ミサイル」と呼ぶ方が事態の本質をより正確に表します。

 (2016・2・10)


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