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2016年2月28日(日)

アイルランド総選挙

緊縮派与党過半数割れか

連立交渉焦点に

左派政党が躍進

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 【パリ=島崎桂】アイルランドで26日、総選挙(下院158議席、比例代表制、任期5年)の投票が行われました。同国公共放送RTEが27日朝(日本時間同日夕)に発表した出口調査結果によると、過去5年間にわたり緊縮政策を推進してきた連立与党が過半数議席を喪失する見通し。緊縮見直しを掲げる左派のシン・フェイン党が躍進しました。

 出口調査によると、第1党を維持したケニー首相率いる与党・統一アイルランド党は、得票率約25%(前回2011年総選挙比11ポイント減)、連立与党・労働党は約7%(同12・5ポイント減)にとどまり大きく後退。最大野党・共和党も約21%(同3・5ポイント増)で微増にとどまる中、シン・フェイン党は16%(同6ポイント増)を獲得し、第4党から第3党に躍進しました。最終結果は、27日夜(日本時間28日朝)以降に判明する見通しです。

 選挙では、過去8年間にわたる緊縮政策への評価や、同期間で拡大した格差への対応が問われました。

 一貫して緊縮策に反対してきたシン・フェイン党は選挙公約の中で、同国での最近の経済回復は「与党とその友人である富裕層の利益でしかない」と主張。「公平な(経済)回復」を掲げ、▽最低賃金や公務員給与の引き上げ▽富裕層増税▽公的医療の民営化見直し―などを求めています。

 与党の大敗の見通しを受け、今後は新政権樹立に向けた連立交渉が焦点となりそうです。欧州メディアの間では、交渉の行き詰まりから再選挙の可能性を指摘する声も出ています。


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