2016年3月11日(金)
公立保育園増やし保育士待遇改善を
待機児童問題で志位氏
日本共産党の志位和夫委員長は10日の記者会見で待機児童問題について問われ、安倍政権の対応を批判するとともに、問題解決には、公立保育園の大幅増園と保育士の待遇の抜本的改善に向けた「政治の転換が必要だ」と強調しました。
志位氏は、安倍晋三首相が「保育園落ちた…」とする匿名のブログについて、「実際に起こっているのか確認しようがない」と国会で答弁したことに対し、「待機児童問題への本質的認識を欠いている」「だれが書いたかにかかわりなく、そういう事実があるのはまぎれもない事実だ」と批判しました。
そのうえで、問題の根本の一つに、2004年には1万2358園あった公立の認可保育園が14年には9791園に減っていることがあると指摘。政府が運営費や整備費を一般財源化してきたためだとし、「歴代政府のこの政治姿勢が待機児童の増加につながっている」と強調しました。
さらに保育士の給料が平均で19万9920円にとどまっていることにふれ、「国家資格が必要な専門職、命を預かる責任の重さにふさわしい水準ではない。潜在的な保育士はたくさんいる。職につくためには待遇の抜本的な改善が必要だ」と述べました。