2016年4月4日(月)
リニア放射線量調べよ
本村氏 JR東海の未調査批判
|
日本共産党の本村伸子議員は3月30日の衆院国土交通委員会で、リニア中央新幹線のルートが岐阜県内のウラン鉱床が点在する地域を通る問題を取り上げました。
本村氏は、JR東海が放射線量を測るボーリング調査を環境影響評価書の際に行っていないとし、「丁寧な説明や、住民の理解と納得の前提がない」と批判しました。国交省の藤田耕三鉄道局長は、工事認可後に「ウラン鉱床と地質が類似した箇所で1本のボーリング調査をしている」と答えました。
本村氏は独自に住民団体と調査した資料をもとに、JR東海が放射線量を測りながら掘削するとした全長3キロの区間より、他の区間の線量が高いとし、「3キロの区間だけというのは根拠がない。事前に沿線ルートを調査して、どんな放射性物質が含まれているか、調査・情報公開すべきだ」と追及。石井啓一国交相は、「JR東海において3キロの区間以外でもウラン鉱床に比較的近く、放射線量の高い掘削土が発生する可能性のある区域について、地質等の状況把握に取り組む」と答弁しました。