2016年4月14日(木)
UR幹部、接待受ける
甘利氏に金銭提供の業者から
甘利明前経済再生担当相の金銭授受疑惑をめぐり、都市再生機構(UR)の幹部職員2人が建設会社「薩摩興業」から接待を受けていたことが13日、わかりました。今週発売予定の『週刊文春』(4月21日号)の報道を受け、URが会見で公表したもの。
『文春』によると、接待額は少なくとも約100万円にのぼります。幹部職員は、補償交渉をめぐるUR内の内部情報を薩摩興業に漏えい。情報は、同社側から甘利氏側に伝えられたといいます。
URの発表によると、接待を受けていたのは問題の工事区間の補償担当と工事担当の男性職員。
薩摩興業の元総務担当だった一色武氏から2014年10月から15年10月にかけて1年間にわたり、アルコールを伴った接待を受けたと言います。
会見でURは東京地検の捜査中を口実に「本日は回答を差し控える」を連発。接待でどのようなやりとりがあったのか、明らかにしませんでした。
接待が補償交渉に影響したかどうかは「影響があったとの事実を把握していない」としました。
甘利氏の金銭授受疑惑をめぐってURは4回にわたり、職員から聞き取りを行っています。接待を受けた1人は4回の聞き取りをうけ、もう1人は3回の聞き取りを受けています。URの調査の不十分さを裏付けるものとなっています。