2016年4月18日(月)
手つなぎ民主主義つくる
市民連合応援 学者らリレートーク
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安倍政権が政治の各分野で暴走するもとで、民主主義を問い直し、市民の運動を考えようと17日、「市民連合応援団!『民主主義ってなんだ?』リレートーク」が東京都新宿区の早稲田大学大隈講堂で開かれました。学者・文化人、学生、ジャーナリストらが発言し、900人が熱心に耳を傾けました。
開会あいさつした早大の中垣啓教授は、「大手メディアがコントロールされ、本当のことがわからなくなっている。社会で実際に何が進行しているかを知り、明日からの運動の活力にしてもらいたい」と語りました。
リレートークで、東大名誉教授の上野千鶴子さんは、「2015年の夏、日本の政治文化を変えたと、後世の歴史家は判断するだろう。変えたのは私たちだ」と強調。早大の長谷部恭男教授は、憲法で緊急事態条項がなくても、災害対策基本法などによって熊本地震への措置は取られていると語りました。
精神科医で立教大学教授の香山リカさんは、「私たちは手をつなぎ、心をつなぐ仲間であり、大切な一人ひとりだ。たたかう人と手をつなぐ、遠くで傷ついている人を見捨てない。これが民主主義って何だ、ということへの答えだと思う」。
同志社大学の浜矩子教授は、アベノミクスに対して「かすかにしか聞こえない声に傾ける耳、人のために涙する目、人を助けるために差し伸べる手の三つをもって立ち向かおう」とよびかけました。
作家の落合恵子さんは、熊本地震が起こっても川内原発(鹿児島県)の稼働を続けている政府を批判。弁護士の濱田邦夫さん(元最高裁判事)は、「一市民として申し上げる」として、「知恵とやさしい気持ちをもち、勇気を発揮して、70年続いた安全・安心な平和国家へ帰ろう」とよびかけました。
シールズの奥田愛基(あき)さんは、「昨年、私が私のままデモにかかわったように、私のまま選挙にかかわりたい。私のために政治があるからだ」と訴えました。
市民連合から、総がかり行動実行委員会の高田健氏が報告。映画監督の大林宣彦さんのメッセージが紹介されました。
集会の冒頭、熊本地震の犠牲者に対して黙とうしました。
主催は早稲田大学メディア・シチズンシップ研究所、安保関連法の廃止を求める早稲田大学有志の会、立憲デモクラシーの会です。