2016年4月30日(土)
ニコニコ超会議
山下副委員長が角谷氏とスペシャル対談
市民の後押しで野党共闘
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日本共産党の山下芳生副委員長は29日、千葉県の幕張メッセで始まったニコニコ超会議に参加、日本共産党ブースでは、政治ジャーナリストの角谷浩一氏との「スペシャル対談」に臨み、戦争法廃止を目指す野党共闘の発展などについて大いに語り合いました。
山下氏は、戦争法強行の当日(昨年9月19日)に日本共産党の志位和夫委員長が、戦争法廃止・立憲主義回復の「国民連合政府」をつくるための選挙協力を野党に呼びかけた経緯を説明。角谷氏は「これはすごいことだ。『共産党を除く各党』とニュースでずっといままでいわれてきた。ずっとそういう話で政治は動くと思っていたら、そうではなかった」と驚きの声を上げました。
今年で創立94年を迎える日本共産党は「老舗」だという角谷氏に、山下氏は「たしかに一番老舗の政党であり、(国政選挙で)他の党と協力したことは一回もない」と強調。2月19日の5野党党首会談で、安保法制廃止、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の撤回、安倍政権打倒、国会や国政選挙での協力など4項目の合意を達成するまでは、他の野党と「いろいろ壁があった」としつつ、「市民や若いみなさんが『野党はがんばれ』『野党は共闘』といい続けてくれて、それが野党間の壁を壊してくれた」と述べました。
山下氏は、最初から5野党が安保法制反対で一致していたわけではなく、国会の周りに何千、何万の市民が結集し、5野党党首会談が積み重ねられるなかで、「反対」から「阻止」へと結束してきたと紹介しました。
そして、32ある参院選1人区での統一候補擁立が連日のように決まり、すでに20選挙区に達したと報告。戦争法廃止のパレードに参加したシールズ関西の女子学生が「“こんなデモやコールをして何が変わるのか”と思ったこともあるが、野党の選挙協力が実現し、私たちのやってきたことは無駄ではなかった」というスピーチをしたと紹介。「野党が結束できたのは市民の声の後押しのおかげだが、私たちがこういう党首合意や選挙協力を各地で進めていることが、今度は市民のみなさんに大きな希望になるという“キャッチボール”ができている。これは強い力になる」と強調しました。
角谷氏から安保法制廃止以外の政策での野党間の“不一致”を問われた山下氏は、池田真紀候補が大健闘した衆院北海道5区補選では、環太平洋連携協定(TPP)反対が公約に盛り込まれ、桜井充氏を野党統一予定候補に決めた参院宮城選挙区でも、国民生活破壊のアベノミクスからの転換、原発に依存しない社会の早期実現、米軍辺野古新基地建設反対が公約となることなどを示し、野党間で政策的な幅が広がっていることを明らかにしました。
山下氏は「野党共闘をうんと前進させるためには、アメリカにも財界にもぶれずにものをいう老舗の共産党が伸びることが、もう一つの大事な私たち独自の仕事になる。日本共産党は参院の比例代表と複数選挙区では候補者を立て、野党共闘の前進と共産党の躍進の両方をめざしてがんばるので、応援をよろしくお願いします」と訴えました。