2016年4月30日(土)
看護師夜勤改善迫る
堀内氏 安全な医療・健康に影響
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日本共産党の堀内照文議員は27日の衆院厚生労働委員会で、看護師の過酷な夜勤、長時間労働の改善を求めました。
堀内氏は、2交代勤務が増加するなかで16時間を超える長時間夜勤が55%を占めているとの医労連調査を紹介。「妊娠時3分の1が夜勤を免除されておらず、3割が切迫流(早)産を経験している」など健康に深刻な影響を与えているとして、安全な医療・看護の提供、看護職員の命と健康を守るため、直ちに長時間夜勤を改善することを求めました。
過酷な労働環境の背景には深刻な人手不足があります。堀内氏は、現在検討が進められている第8次看護師需給見通しについて、2007年国会決議にある「日勤患者4人に看護師1人、夜勤10人に1人」の実現や、労働時間の上限規制、インターバル規制などの労働環境改善を盛りこみ、大幅増員をめざすべきだと主張しました。
塩崎恭久厚労相は「厳しい看護職員の勤務実態も十分勘案し検討する」と答えました。
堀内氏はまた、厚労省が昨年初めて実施した看護師の実態調査にふれ、調査の対象に管理職が4分の1以上を占めるなどの偏りがあり、労働組合などの現場の声を聴いて調査内容を改善するよう要求しました。
塩崎氏は「バランスのとれた調査をすべきだ」として、調査方法の見直しを明らかにしました。