2016年5月17日(火)
電力業界改めさせよ
市田氏 温暖化ガス排出増で
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日本共産党の市田忠義議員は12日、参院環境委員会で地球温暖化対策に消極的な電力業界の姿勢を改めさせるよう厳しく追及しました。
市田氏は、電力業界が京都議定書が求める地球温暖化ガスの排出量削減目標について、国内では2億1100万トンも増加させながら、京都メカニズムクレジットで約2億7000万トンを取得して相殺し、国の6%削減目標達成に貢献したと自慢していると指摘。「国内での排出増加を容認すべきではない」と政府に施策の見直しを求めました。丸川珠代環境相は「今後が重要なので評価は差し控える」と、電力業界に物言えぬ姿勢を示しました。
市田氏は、「地球温暖化対策計画」案の「環境エネルギー技術革新計画」で、高効率石炭火力発電や原子力発電などを世界的に普及するとしていることを指摘。電力業界が高効率石炭火力発電プラントなどの輸出によるクレジットを大量に活用するような姿勢は、「パリ協定の合意にも相反する」として、政府の姿勢をただしました。丸川環境相は「今後の相手国との協議による」として、石炭火力発電や原子力発電によるクレジット活用を否定しませんでした。