2016年5月17日(火)
流し網漁禁止は深刻
紙氏 対ロシア交渉ただす
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日本共産党の紙智子議員は11日の参院沖縄・北方特別委員会で、ロシアとの外交交渉と、北海道の道東地域振興のための経済政策についてただしました。
紙氏は、ロシアの200カイリ経済水域における日本側のサケ・マス流し網漁が1月に禁止されたが、6日の日ロ首脳会談で同漁の継続を求めたのかと質問。岸田文雄外相は「代替漁法による操業機会の確保をロシア側に要請した」と答弁しました。
紙氏は「継続を求めなかったということだ。流し網漁の代替漁法では漁獲量が大幅に下がる」と指摘。すでに道東地域で廃業者も出ているとして、「代替漁法だけでは隣接地域の経済発展は非常に厳しい」と強調しました。
さらに、根室市など道東地域の振興をはかる「北方領土隣接地域振興基金」は、当初は年7億3千万円を見込んでいた運用益が1億7千万円に目減りしたうえ、安倍政権の経済政策・アベノミクスや日銀のマイナス金利で運用益がさらに下がると批判。基金の積み増しに加え、将来的には基金に頼らない財源対策をと求めると、島尻安伊子沖縄・北方担当相は「現地の要望に沿う対策はとっていきたい」と答えました。