2016年5月19日(木)
核兵器禁止の先頭に立て
オバマ米大統領に日本被団協要望書
被爆者の声 直接聞いてほしい
原爆を投下した米国の大統領として初めて被爆地広島を訪問するオバマ大統領にたいし、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は18日、被爆地訪問の「決断に敬意」を表しながら、4項目にわたる要望書をホワイトハウスと在日米国大使館に送付しました。「核兵器のない世界を実現するため、貴国が核兵器禁止・廃絶の先頭に立つことを強く要請します」と訴えています。
要望書は、オバマ氏が2009年4月5日にチェコのプラハで演説し、「核兵器を使用したことがあるただ一つの核保有国として、米国は行動する道義的な責任をもっている」「米国が核兵器のない平和で安全な世界を追求すると約束します」とのべたことを引用しています。
同氏がプラハ演説で核兵器のない世界へ「一緒に立ち上がる」と提起しながら、国連決議に従って設置された核軍備撤廃に向けて法的枠組みをつくる作業部会に核保有国が参加していないと指摘。米国が率先して参加してほしいと要求しています。任期中に包括的核実験禁止条約(CTBT)批准を実現することを求めています。
要望書は、「筆舌につくせない生き地獄を体験した被爆者の話を聞き、被爆の実相、被爆資料などに直接触れることを強く要望します」と結んでいます。