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2016年5月20日(金)

株式会社化は問題

紙氏批判 森林法等改定案成立

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(写真)質問する紙智子議員=12日、参院農水委

 森林法等改定案が12日の参院農林水産委員会と13日の参院本会議で日本共産党以外の賛成多数で可決され、成立しました。

 同改定案に含まれている森林組合法改定は生産森林組合の株式会社への移行を「選択肢」として認めるものです。日本共産党の紙智子議員は12日の委員会での質疑で、株式会社化を認める規制緩和で非営利の協同組合を見捨てることになると批判。森山裕農水相は「組合員の意向に基づく判断」などと述べました。

 また紙氏は、木材安定供給確保事業計画の認定対象に木質バイオマス事業者を加えることで、事業者が燃料を確保のために伐採を優先し、木質資源の有効利用が損なわれるのではと疑問を呈し、法的な担保を求めました。

 森林総合研究所法の改定では、水源涵養(かんよう)のための森林造成を付則から本則とすることについて、「独法の研究機関に公共事業をやらせることは林野庁そのものの存在否定になるのではないか」と批判しました。

 委員会採決にあたっての反対討論で紙氏は、「知れば知るほど多くの懸念や意見が出されている」「本来なら調査や参考人質疑など十分な審議が必要であり、現場の意見をくみ尽くさず、理解もないまま五つの法案を一括法という形で採択することは賛成できない」と述べました。


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