2016年5月21日(土)
舛添都知事が説明拒否 「第三者調査待つ」
政治資金流用疑惑
東京都の舛添要一知事は20日の定例記者会見で、政治資金の私的流用疑惑について、「第三者の厳正、公正な目で調査してもらいそれに従う」と繰り返し述べるだけで、説明を一切拒みました。
政治資金疑惑について舛添知事は13日の記者会見でまともに説明しませんでした。その後、美術品の購入問題など新たな疑惑も噴出。20日の会見で、これらの疑惑について問われても、舛添氏は“第三者の調査を待つ”と同じ答えに終始しました。一方で、辞任を再度否定しました。
舛添氏によると、第三者による調査は弁護士に依頼し私費で実施。6月1日から始まる都議会定例会を念頭に、早急に調査を終えるとしましたが、期日は明言しませんでした。
会見で「知事の説明は納得できない」と都に1万3000件を超す苦情が寄せられていることについても、舛添知事は「大変厳しい指摘」と答えるにとどまりました。
舛添氏らに政治資金規正法違反の疑いがあるとして、市民団体が東京地検に告発状を送ったことについて、舛添氏は「中身は確認していないが、捜査協力の依頼があれば真摯(しんし)にこたえる」としました。
日本共産党都議団が知事に出した公開質問状について、舛添氏は「どういう形で答えるか検討したい」と答えるにとどまりました。