2016年5月21日(土)
企業任せ検査改めよ
本村氏 三菱自不正を追及
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日本共産党の本村伸子議員は18日の衆院国土交通委員会で、三菱自動車の燃費不正問題について、企業任せの国交省の姿勢を追及しました。
同社は25年前から法令と異なる方法で燃費データを測り続けるなど3段階で不正を行っていました。本村氏は25年も違反を見抜けなかった同省は「監督官庁としての責任を果たしていない」と批判。石井啓一国交相は「自動車メーカーとの信頼関係を前提に、これまでは特段のチェックを行わなかった。不正を防ぐ対策を幅広く検討したい」と述べました。
本村氏は、同社が過去にもリコール隠し、欠陥隠しなどの不正行為を繰り返してきたと指摘。横浜で大型トレーラーのタイヤが外れ親子3人に直撃した死傷事故では、設計上のミスが原因だったのに、同社が一貫して整備不良と説明し、国交省もうのみにしてきたとして、「(国交省は)教訓をどう導き検査体制の見直しを行ってきたのか」と追及。同省の藤井直樹自動車局長は、ユーザーからの情報収集などリコール体制強化をいうだけで、企業任せの姿勢に変わりがなかったことが明らかになりました。
さらに本村氏は、責任は三菱自動車の経営陣にあるとして、下請け中小企業を含む労働者への損害補償などは同社の責任で負担させるよう求めました。