2016年5月28日(土)
“被爆者つくらぬ政治を”
大統領演説に同席 被団協3氏が会見
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広島の平和公園でのオバマ米大統領のスピーチに同席した日本被団協の坪井直(すなお)、岩佐幹三(みきそう)両代表委員と田中煕巳(てるみ)事務局長は27日夕に原爆資料館内で記者会見しました。
スピーチ後のオバマ氏に言葉を交わした坪井さんは、「これからが大事です。任期中に何回も被爆地に来ていろんな被爆者と会って、廃絶にがんばってください」と声をかけたとしました。
岩佐さんは、「人々の心に響く演説だった」と歓迎しました。
一方で、田中さんは「一方通行で残念だった。資料館もたった15分だった。スピーチ後に短時間でも話したかった。核兵器禁止条約のために力をつくすと言ってほしかった」と話しました。
岩佐さんは、被爆国ながら核の傘にある日本政府の姿勢について、「『二度と被爆者をつくりません』という政治に変えないといけない」と話しました。広島と長崎に原爆が投下された8月6日と9日を「平和祈念デー」にしてほしいし、核兵器廃絶を願う国際平和デーにしてほしい、と話しました。
田中さんは、被爆者が高齢になるなか「本当に、生きているうちに核兵器廃絶を実現したい。被爆者の国際署名を大々的にすすめたい」と語りました。