2016年6月15日(水)
ジャガイモ害虫 まん延防止
農水省「予算を確保」
紙議員が要請
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日本共産党の紙智子参院議員は14日までに、北海道でジャガイモシロシストセンチュウの被害が拡大している問題で、農林水産省から聞き取り調査を行い、まん延防止と営農支援策を求めました。
ジャガイモの害虫・ジャガイモシロシストセンチュウは、国内に存在しない害虫ですが、昨年、初めて網走市で確認されました。
紙氏は2015年8月の参院農林水産委員会で、ジャガイモは畑作の輪作体系のなかでムギ、テンサイとともに重要な農作物であり、まん延防止対策を急ぐとともに、農民の要望にこたえた土壌検査の強化を求めています。
紙氏に対し農水省は本年4月22日時点までの調査で、調査地区の約4割に当たる264ヘクタール、62ほ場で害虫が確認されたと報告。今後、調査地域を網走市周辺7市町村に拡大する計画で、防除に有効なハリナスビの植え付けや、ふ化を促進して餓死させる農薬の実用化研究も進めており、必要な予算を確保したいと説明しました。
紙氏は、まん延防止を急ぐとともに、農家への説明、風評被害対策、予算を含む万全な営農支援、抵抗性品種の開発を求めました。