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2016年6月26日(日)

英国のEU離脱 金融・投機マネー頼みの「アベノミクス」は破綻

実体経済・内需主導に転換を 志位委員長が主張

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 日本共産党の志位和夫委員長は25日、熊本市や北九州市、福岡市での街頭演説で、英国の欧州連合(EU)離脱をきっかけにした日本での株価大暴落、円高急伸を受けて、「『アベノミクス』の二つの破綻が明らかになりました」と述べ、経済政策の根本的な転換が必要であると強調しました。


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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=25日、熊本市中央区

 志位氏は、「アベノミクス」の破綻として、第1に、大企業が空前の利益を上げながら、家計には恩恵がなく、「トリクルダウン」が破たんしたと指摘。実質賃金が5年連続マイナスとなり、年収400万円世帯では20万円も目減りし、1990年以降で最悪となったことと、戦後初めて国内総生産(GDP)の6割を占める個人消費が2年連続マイナスになった事実を示して、「まさに『アベノミクス不況』というのが実態です」と強調しました。

 第2に、「『アベノミクス』がつくりだしたのは、強い経済でなく、きわめて脆(もろ)い経済だということです」と志位氏。英国のEU離脱が世界に衝撃を与え、日本で起きている急激な円高や株価の大暴落について、「なぜ日本経済にこんなに大打撃が起こっているのか。それは、『アベノミクス』の結果と言わなければなりません」とズバリ。「『アベノミクス』は、異次元金融緩和で円安をつくり、海外から投機マネーを呼び込んで、株価をつり上げる、投機マネー頼みの円安・株高政策です。これが投機マネーの動きにきわめて弱い経済をつくりだしました」と指摘しました。

 そのうえで「金融頼み・投機マネー頼みの経済から、実体経済と内需主導の経済に切り替えていく必要があります。とりわけ冷え込んでいる個人消費を温かくする経済に切り替える必要があります」と訴えました。

 安倍晋三首相が「こういうときこそ自公だ。民共にまかせたら大変」などと攻撃していることに対し、「『アベノミクス』こそ続けたら大変です。二つの破綻が明らかになった『アベノミクス』からの根本的な転換は急務です」と述べました。

 そのうえで志位氏は、格差をただし、経済に民主主義を確立する日本共産党の「三つのチェンジ」を提案。その内容を一つひとつ紹介するとともに、「アベノミクス」の破綻が明らかになるもとで、「三つのチェンジ」がいよいよ大切になっていると訴えました。


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