2016年7月9日(土)
ノーモア・ヒバクシャ訴訟
「早期全面解決を」
被爆者らが厚労省前で行動
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国に原爆症認定申請を却下された被爆者が国を訴えた「ノーモア・ヒバクシャ訴訟」(東京第2次)で、東京地裁が6月に原告6人全員を原爆症と認定する判決を出したもとで、東京都原爆被害者団体協議会(東友会)と、同訴訟東京原告団・弁護団は8日、厚生労働省前で控訴しないよう求めて行動しました。被爆者らが「裁判の早期全面解決」「被爆者を苦しめるな」と書かれた垂れ幕や横断幕を掲げてアピールしました。
東京弁護団の中川重徳事務局長は、「80歳を超える被爆者に裁判を強いることをどう思うのか」と批判。安原幸彦弁護士は、「判決をきっかけに、制度改定にむけて被爆者の状況に即した制度をつくるようかじを取るべきだ」と訴えました。
日本原水協の佐竹康行事務局次長は、「被爆者がどんな生活、苦しみをしてきたか、思い知るべきだ」とのべ、「判決をただちに受け入れ、控訴しないでほしい」と語りました。
第2次訴訟をたたかう中で認定された元原告の綿平敬三さんが、「6人とともにたたかってきた。勝訴の判決を控訴するな。力強い支援を受けながら、がんばっていく。最後までよろしくお願いします」と訴えました。