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2016年7月10日(日)

NATO首脳会議 バルト3国などへ4000人

ロシア抑止 部隊派遣を正式決定

ワルシャワ

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 【ワルシャワ=NATO首脳会議取材団】北大西洋条約機構(NATO)は8、9の両日、ポーランドの首都ワルシャワで首脳会議を開きました。初日は、ロシアの軍事的脅威を抑止するとして、6月の国防相理事会で合意したバルト3国とポーランドへの4大隊4000人の展開を正式に決定しました。また欧州連合(EU)とNATOが共同宣言を発表。防衛分野での協力や欧州入りを目指す難民らへの対応強化で合意しました。


 4大隊はそれぞれ米国、英国、ドイツ、カナダが主体で、フランスなども要員を派遣します。NATOのストルテンベルグ事務総長は8日の記者会見で「大隊は強固で多国籍になるだろう。同盟国の1カ国でも攻撃されれば、NATO全体への攻撃とみなす」と述べました。

 また共同宣言で、ストルテンベルグ氏とEUのトゥスク大統領、欧州委員会のユンケル委員長の3氏は「防衛に関わる産業や研究をより強力に推進する」と表明しました。

 中東やアフリカから欧州入りを目指す難民に対応するため、密航業者の摘発や情報共有を強化することで一致しました。NATOは現在、トルコとギリシャを結ぶエーゲ海で海上警備にあたっていますが、今後、活動地域を北アフリカ・リビア近海の地中海まで広げるとみられます。

 共同宣言は、こうした措置の「早急な実施が不可欠だ」と指摘。NATOとEUの協力強化により、「欧州とその域外の安全をさらに保障することができる」と強調しました。

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