2016年7月20日(水)
都知事選 鳥越候補訴えに共感
平和と憲法守る 非核都市宣言を 原発依存しない
熱気の渋谷大街宣
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東京都知事選(31日投票)で、4野党統一候補の鳥越俊太郎候補は18日、渋谷駅ハチ公口前(渋谷区)で街頭演説し「日本の首都である東京を平和と憲法を守るまちにしたい」と述べ、非核都市宣言をあげることを約束しました。
この日は「渋谷大街宣」と銘打ち、推薦する野党各党の国会議員や都議、区議、首長、大学教授らが次々とスピーチしました。
直前の参院選で、長野選挙区の野党統一候補として当選した杉尾秀哉新参院議員は「長野県では、市民連合やママの会、9条の会など市民の皆さんの応援が、私の勝利に結びついた。この流れを東京にも波及させよう」と呼びかけました。
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の大沢真理東京大学教授は「憲法をくらしに生かし、都民・国民の生活を守る政治を行えるのは、今の候補の中でどう見渡しても鳥越さんしかいない」と訴えました。
会場周辺には多くの聴衆がつめかけ、鳥越氏が登場するとカメラやスマートフォンを向ける若者の姿が目立ちました。
鳥越氏は、都民の声、とくに社会的に弱い立場の人たちの声をよく聞き、都政に生かす決意を表明。そのうえで「ここには若い方が多いが、あなた方が社会を支える40歳前後になるころ、東京は膨大な数の介護を必要とする人たちを抱える時代に入る。その時になってからでは遅い。今から介護の施設をつくり、介護士の給与をあげていくべきだ。人々のくらしを東京都から変えていこう」と熱く語り、大きな拍手と歓声に包まれました。
鳥越氏は、安倍政権が再稼働推進の動きを強めている原発・エネルギー問題にふれて「再生可能エネルギーを導入して、原発に依存しない東京をつくる」と表明しました。
訴えを聞いていた会社員の男性(29)は「非核都市宣言を表明したことは重要だと思う。首都東京が世界に向けて平和のアピールを発信することは、日本にとっても、アジアにとってもプラスになります」と話しました。
会社員の女性(31)は「鳥越さんの『弱い立場の人の声を聞く都政にする』との訴えに共感しました。税金の使い道にしっかりメスを入れてほしい。弱い立場で苦しめられている人を助け、立ち直れるようにしていく都政に期待します」と述べました。
日本共産党の吉良よし子参院議員、民進党の蓮舫参院議員、社民党の石川大我豊島区議、保坂展人世田谷区長、歌手の森進一氏も応援に駆け付けました。生活者ネットの西崎光子都議が司会を務めました。
元ニュースキャスター・新参院議員 杉尾秀哉さん
正義と信念の人
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18日、東京・渋谷駅のハチ公前広場であった鳥越俊太郎都知事候補の街頭演説に、元ニュースキャスターで、参院長野選挙区で野党統一候補として当選した杉尾秀哉新参院議員が応援演説に立ちました。杉尾氏は鳥越氏を市民の力で何としても都知事に押し上げようと呼びかけました。
テレビで何度も一緒に仕事をしたことがあるという杉尾氏は、鳥越氏を「ジャーナリストの先輩として人間としても尊敬する一人、正義と信念の人」と紹介。鳥越氏の名声を確立した埼玉・桶川のストーカー殺人事件での調査報道にふれて、警察権力をものともしない鳥越さんの活躍が、警察の捜査の怠慢を暴き、事件の本質に迫る見事なスクープにつながったとたたえました。
杉尾氏は、安倍政権がすすめる安保法制や憲法改定問題の動きを批判し、日本の平和国家としての歩みが足元から大きく揺らぎ始めているなか、「自ら関わるしかない」と強い決意で立候補した鳥越氏への支持を呼びかけました。
続いてあった鳥越氏と杉尾氏のミニ対談では、鳥越氏が「心の年齢は18歳です。この年になっても好奇心はいっぱいあります。若い人にも負けない」と述べ会場を沸かせました。