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2016年8月3日(水)

台湾総統、先住民族に謝罪

日本統治含め400年権利侵害

自治確立へ努力

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 【北京=小林拓也】台湾の蔡英文(さいえいぶん)総統は1日、総統府に台湾先住民族の代表を招き、「過去400年にわたり皆さんが受けてきた苦痛と不公平な待遇について、政府を代表して謝罪する」と述べ、台湾総統として先住民に対し過去の行為を初めて謝罪しました。

 蔡総統は、17世紀初頭のオランダ以降、清朝、日本、中華民国政府など歴代統治者が「武力征伐や土地収奪などを通じて、先住民の権利を強烈に侵害してきた」と指摘。日本統治時代の同化政策や皇民化政策などが、先住民族の独自の言語を消失させたと謝罪しました。

 その上で、先住民との「和解の責任は政府にある」と言明。先住民の自治確立や伝統文化の継承などに向けて努力すると表明しました。

 台湾の先住民はマレー・ポリネシア系に属し、漢民族が移住する前から居住。台湾当局は、アミ族、タイヤル族など16族を公式に認定しています。人口は計53万人で、全人口の約2%に当たります。蔡総統自身も南部に居住するパイワン族の血を引いています。


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