2016年8月5日(金)
核兵器禁止条約を要請
国際会議宣言 国連作業部会に送付
広島市内で開かれていた原水爆禁止2016年世界大会・国際会議は4日午前、閉会総会を開き、「国際会議宣言」を採択しました。「国際会議宣言」は、5日から19日までスイスのジュネーブで開かれる核兵器を禁止・廃絶する条約に関する国連作業部会に送付されました。
「国際会議宣言」は、「いま『核兵器のない世界』への扉を開こうとする新たな動きがうまれている。核兵器を禁止し、廃絶する条約についての実質的な議論が、国連ではじまったのである」と強調。
「作業部会は、核兵器禁止条約の内容や2017年の条約交渉の会議開催なども提案される画期的な会議となった」と評価し、「我々(われわれ)は、作業部会が今秋の国連総会に対して、核兵器禁止・廃絶の条約の交渉開始をふくむ具体的な勧告を行うことを要請する」としています。
「核保有国とこれに追随する同盟国の姿勢が、『核兵器のない世界』へのもっとも大きな障害」だと批判。「交渉開始と締結を求める世論と運動を強めることに全力をつくさなければならない」と指摘。世界で数億人を目標とした「被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」(ヒバクシャ国際署名)をはじめとした行動などを、国連核兵器廃絶デー(9月26日)や、国連軍縮週間(10月24日から)を節目に、発展させようと呼びかけています。