2016年8月7日(日)
「核保有国に迫る」
ヒバクシャ国際署名 推進連絡会が会見
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ヒバクシャ国際署名推進連絡会の田中熙巳(てるみ)代表(日本原水爆被害者団体協議会事務局長)らは6日、広島市内で記者会見し、「被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」(ヒバクシャ国際署名)について共同を大きく広げ、核保有国に迫っていきたいと意気込みを語りました。記者会見後、各団体による署名の取り組みを交流しました。
田中さんは、21団体が連絡会への参加を表明したと述べました。世界の流れは核兵器禁止だとして、「みなさんの賛同が世界を動かします」と訴えました。
署名は2020年までを期限とし、毎年10月に国連に提出します。署名目標は数億人。署名の数よりも、どれだけ主体的に運動に関わるかを重視しています。紙媒体とウェブ上の用紙を使用し、団体でも個人でもさまざまな署名の進め方があるとしました。
キャンペーンリーダーの林田光弘さん(明治学院大学院生)は、「日本の市民が核兵器廃絶を圧倒的に求めていると世界に発信することで日本政府への圧力になる」と話しました。
交流で、南アフリカから駆けつけたエラ・ガンジーさん(世界宗教者平和会議国際委員会共同会長)は、「核兵器の使用は、他者の尊重、自然の尊重という宗教のあらゆる基準からして許されない」と強調しました。
日本青年団協議会の福永晃仁副会長は、「被爆者のたたかいは私たちのたたかいだと思う。全力で取り組みます」と話しました。