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2016年8月7日(日)

原水爆禁止2016年世界大会・ヒロシマデー集会

広島からのよびかけ

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 原水爆禁止2016年世界大会・ヒロシマデー集会(広島閉会総会)が6日採択した「広島からのよびかけ」(全文)は次の通りです。


 あなたとあなたの家族、すべての人びとを絶対に被爆者にしてはなりません。あなたの署名が、核兵器廃絶を求める何億という世界の世論となって、国際政治を動かし、命輝く青い地球を未来に残すと確信します。

 ―「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」より

 私たちは71年目の広島原爆の日を、「核兵器のない世界」への扉を開こうとする新たな動きのなかで迎えています。核兵器を禁止し、廃絶する条約についての実質的な議論が、いよいよ国連ではじまったのです。

 核兵器のない世界を実現するための「具体的で効果的な法的措置」を議論する国連作業部会(OEWG)は、核兵器禁止条約の内容や条約交渉の会議開催を提案するなど画期的な場となりました。私たちは、作業部会が国連総会に対して、核兵器を禁止し、廃絶する条約の交渉開始をふくむ具体的な勧告を行なうようもとめます。

 被爆者を先頭に核兵器の非人道性を訴えつづけてきた日本の原水爆禁止運動と世界の反核平和運動の力が、歴史を切りひらき、新たな前進を生みだしています。世界のすべての指導者は、いまこそ被爆地を訪問し、被爆の実相にむきあうべきです。「生きている間に何としても核兵器のない世界を実現したい」という被爆者の切実な願いに応え、圧倒的な世論と運動の力で、「核抑止力」にしがみつく国々を包囲し、孤立させましょう。

 安倍政権は、国連作業部会で核保有国の代弁者の役割をはたし、国内では憲法9条を踏みにじる戦争法の制定を強行しました。さらに、解釈改憲にとどまらず、9条明文改憲への野望をあらわにしています。

 戦争法廃止と立憲主義の回復、9条改憲の阻止をもとめ、労働者をはじめ広範な人びとが立ち上がっています。学生、高校生、女性、学者などの市民と野党との共同が力強く前進しています。沖縄では、新基地建設に反対し、海兵隊をはじめ米軍基地の縮小・撤去をもとめる県民ぐるみのたたかいが大きく発展しています。

 一人ひとりの市民が行動に立ちあがり、力をあわせて日本と世界を変えていく―こうした民主主義の流れをさらに大きく発展させましょう。

 いまこそ、核兵器を禁止し、廃絶する条約の交渉開始をもとめる世論の巨大なうねりをつくりだしましょう。「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」の運動を、地域ぐるみ、自治体ぐるみで発展させましょう。国連総会、国連核兵器廃絶デー(9月26日)や国連軍縮週間(10月24〜31日)などを節目に、草の根からの行動で国際共同行動を成功させましょう。

 署名運動とむすんで、被爆の実相を学び、大きくひろめましょう。すべての地域・自治体で「原爆展」や被爆体験を語る集いなどに取りくみましょう。映像、音楽や演劇などさまざまな文化的手段、ソーシャルメディアも活用し、被爆者の体験、願い、たたかいを継承しましょう。原爆症認定制度の抜本的改善とともに被爆者への国家補償をもとめ、援護・連帯の活動をいっそうつよめましょう。

 非核三原則を厳守・法制化し、アメリカの「核抑止力」=「核の傘」から離脱して、核兵器禁止・廃絶条約締結の先頭に立つよう日本政府にもとめましょう。

 市民と野党の共同の力で、改憲をもくろむ安倍政権の野望をうちやぶり、戦争法を廃止しましょう。「オール沖縄」のたたかいと固く連帯し、辺野古新基地と高江ヘリパッドの建設に反対しましょう。米軍基地の縮小・撤去をもとめる運動をいっそうつよめましょう。日米軍事同盟の強化に反対し、非核平和の日本をつくりましょう。

 原発再稼働に反対し、原発からの脱却と自然エネルギーへの転換をもとめる運動と固く連帯しましょう。雇用とくらしの破壊、貧困と格差の拡大に反対しましょう。軍事費を削っていのち・くらし・雇用をまもる運動をつよめましょう。

 平和・いのち・くらしをまもる願いをひとつに、「非核平和の日本」と「核兵器のない世界」を実現しましょう。

 ノーモア・ヒロシマ

 ノーモア・ナガサキ

 ノーモア・ヒバクシャ

 ノーモア・ウォー

2016年8月6日


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