2016年8月10日(水)
核兵器廃絶実現へ「国際署名」 世界中に運動広げよう
原水爆禁止世界大会 ナガサキデー集会 よびかけ
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長崎は9日、被爆71年の原爆の日を迎えました。平和公園で開かれた市主催の平和式典には、被爆者とその遺族、市民ら5600人(同市発表)が参列。田上富久(たうえとみひさ)市長が「長崎平和宣言」を読み上げました。国連欧州本部で核軍縮交渉を前進させる法的な枠組みを話し合う会議が開かれているのは「大きな前進」だとし、「核兵器保有国のリーダーの皆さん、この会議に出席し、議論に参加してください」と呼びかけました。同市では、原水爆禁止2016年世界大会・ナガサキデー集会が開かれました。「被爆者とともに、世界のすべての政府に『核兵器のない世界』の速やかな実現のために行動することを訴えます」とした「長崎からすべての国の政府への手紙」(決議)を採択しました。
長崎市民会館体育館を会場にしたナガサキデー集会には、1500人(主催者発表)が参加。「ヒバクシャ国際署名」のよびかけ被爆者代表の1人、谷口稜曄(すみてる)さん(日本原水爆被害者団体協議会代表委員)が「核兵器を1発も残してはいけない。国際署名をストックホルムアピール署名のような世界規模の大きな運動に」しようと来賓あいさつしました。
国際署名推進連絡会事務局でキャンペーンリーダーを務める林田光弘さんがスピーチし、アメリカと一緒になって禁止条約締結の足かせになっている日本政府の立場と態度を批判。「政府の態度を拒否する大きな日本の市民・平和運動を世界に届けよう」と力を込めました。
大会実行委員会議長団の安斎育郎氏が主催者報告。国連総会や国連核兵器廃絶デー(9月26日)、国連軍縮週間(10月24日〜30日)を節目に国際署名運動などの行動を発展させようと呼びかけました。
「日本の草の根運動の決意」として、高校生1万人署名活動実行委員会のメンバーと高校生平和大使が登壇。「被爆者の証言を聞ける最後の世代として、核と人類は共存できないと国連で訴えていきます」と訴えると、会場から大きな拍手が起きました。
舞台からあふれんばかりの福岡の代表団は、用意した英語、中国語、韓国語の署名用紙の威力が発揮されたことを紹介しました。
参院選熊本選挙区で野党統一候補として活動した阿部広美弁護士があいさつしました。