2016年8月23日(火)
政党助成金ため込み
安倍内閣閣僚ら39人で1億5100万円
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安倍晋三首相と第3次安倍再改造内閣の閣僚10人、副大臣15人、大臣政務官13人の計39人が、自らが支部長を務める政党支部で2014年に総額6億9300万円の政党助成金を受け取り、その2割に当たる約1億5100万円を使い残してため込んでいたことが、本紙の調べでわかりました。
安倍首相と閣僚19人、副大臣25人、大臣政務官27人の計72人のうち、政党支部で政党助成金を受け取っていない公明党を除く自民党65人の14年分の政党助成金使途報告書を調べたものです。
65人が14年に自民党本部から受け取った政党助成金総額は11億3100万円。うち安倍首相と10人の閣僚は1億9600万円を受け取り、6982万347円を使い残し、国庫に返納していませんでした。(本紙9日付既報)
安倍首相のため込み額は13年比で1・5倍です。初入閣の今村雅弘復興相のため込み額は倍以上に膨らみました。
副大臣では15人が2億7100万円を受け取って、3234万8150円を政党支部でため込みました。大臣政務官では、13人が2億2600万円を手にし、4869万5315円をため込んでいます。
政党助成金の原資は国民1人あたり250円の税金。政党助成金は、余ったら国庫に返納するのが原則ですが、政党助成法では「基金」の名で積み立て翌年に繰り越すことを可能としているため、返納されることはほとんどありません。閣僚らの政党助成金のため込みは、政府構成員自らが税金を“私物化”していることを示しています。
9月末には、15年分の政党助成金の使途報告書が公表される予定です。