2016年8月26日(金)
環境アセス・説明会を
米軍住宅建設で岩国市民
防衛局に要請大平議員同席
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山口県岩国市の愛宕(あたご)山開発跡地への米軍住宅建設に反対している地元住民ら「愛宕山見守りのつどい」参加者有志(岡村寛代表)は25日、中国四国防衛局(広島市)を訪れ、大規模なのり面工事によって発生している被害状況の調査や環境アセスメントの実施、住民説明会の開催などを要請しました。日本共産党の大平喜信衆院議員や岩国市議団が同席しました。
愛宕山開発跡地では、2017年に厚木基地(神奈川県)から岩国基地へ移駐してくる空母艦載機部隊の米兵や家族のために、270戸の住宅や施設が建設中です。
住民らが「32カ所もの大規模なのり面工事について住民に何も説明がない」と批判したのに対し、防衛局の西江成史基地対策室長は「自治会長を通じて回覧を回した」と回答。住民らは「それは説明ではない。自治会ごとに住民説明会を開くべきだ」と迫りました。
国は環境アセスメントを拒否しています。住民らは、牛野谷川に泥水が流れた被害を示し、「ホタルが生息できるよう、住民が川を年2回掃除している。水質を調査してほしい」と要請。担当者は「川藻が発生している」と川が汚れていることを認め、「住民説明会や環境影響調査を実施するかしないかを検討して後日回答したい」と述べました。
大平衆院議員は「米軍岩国基地をめぐっては、さまざまな問題が起きて、市民の不安は増すばかりだ。市民の安心・安全を確保してほしい」と強く要望しました。