2016年9月22日(木)
政活費不正 県議相次ぎ辞職
山形で自民 富山では民進
山形・阿部県議
酒を伴う飲食、茶菓子代で計上
政務活動費の不適切使用の疑いで辞職願を提出していた山形県の阿部賢一県議(64)=自民=の辞職が21日の県議会本会議で許可されました。阿部元議員は、辞職願を提出した20日に、所属していた自民党会派を離脱しています。
山形県議会は、県議が開く会合で参加者に提供する飲食の代金に関し、茶菓子代に限って政活費からの支出を認めています。阿部元議員は、2014年4月に選挙区内で開いた県政報告会の会合で、実際には酒を伴う飲食を提供したのに茶菓子代として計上し、会場費を含む計45万円を政活費から支出した疑いが持たれています。
日本共産党の渡辺ゆり子山形県議は「辞職は当然です。県民に対し疑惑の全容を明らかにし、説明責任を果たすべきです。党県議団は、これまで政務活動費の領収書添付、情報公開など透明化を主張し努力してきましたが、県議会として、さらなる見直し改革が必要です」と話しました。
富山・坂野県議
白紙領収書使い架空請求
政務活動費の不正取得が止まらない富山県で、民進党富山県総支部連合会代表の坂野裕一県議(52)が、2014年度と15年度の計3回、偽造した領収書で政務活動費140万円を不正取得していたことが発覚しました。坂野氏は21日、大野久芳議長に辞職願を提出しました。坂野氏は、富山市内の印刷会社から手に入れた白紙の領収書を使い、坂野氏の活動報告を印刷したものとして政務活動費を架空請求していました。
辞職する民進党県議は、山上正隆氏に続いて2人目。富山市議会の民政クラブの2人と合わせて、4人の議員が辞職する事態となりました。
坂野氏の辞職により、富山市区でも県議補選が実施されることになります。